懐石料理や精進料理、寿司など他の国にはない食文化は誇らしいもである。
日本料理の特徴の基にあるのは、日本人が古くから調理法として確立してきた「だし」の存在を抜きには語れない。
「だし」という名の「うま味」という味があること古くから認識していた
日本人の繊細な味への探求心やこだわりは驚嘆するものがある。
そうした繊細な味へのこだわりは、一般庶民の食卓の味であり、決して貴族や一部の支配者だけの特権料理ではなかった事が、日本料理のスゴイところである。
現在でも高価な料理だけが、食文化ではないし、庶民が普段口にする、食事も文化であり、かわりはない。
ミシュランに代表される評価ビジネスに振り回されがちだが、本質を見誤ってはいけないと思う。
日本は、
外国から入ってきた食材や調理方法を吸収して独特の料理に仕立てるのも得意だった。
今や国民食の天ぷら、ラーメン、カレー、パスタ、焼肉、などなど
外国由来の食材や調理方法もすっかり消化して日本化させてしまった。
素材の旨さを引き出すのが上手い、
また、
味を複雑にするのも上手い
と言われる日本人の調理技術・特質は
他国の食材や調理方法をアレンジする能力に変わり、
その能力は如何なく発揮され、これからも発揮され続けると思われる。
上記で挙げたような、一般庶民の味、
また、食材、調理方法へのこだわりも徐々に危機を迎えつつある。
こうした食文化をめぐる危機の背景には、お金を出せば、
自分で料理を作らなくても生きてい行ける時代になったことが挙げられる。
戦前のようにお母さんが食事を作らなければ誰も作ってくれないという事はなくなった。
コンビニやスーパー、デパ地下のお惣菜の存在、冷凍食品やレトルト食品の発展は、
包丁やまな板がなくても、
電子レンジがあれば家で食事ができるようになった。
今、食文化が少しづつ壊れ始めているのは間違いない。
文化を引き継ぎ、次の世代へ引き継がなければ、他の国に誇れる食文化は途絶えてしまう。
飲食店は、お客様の胃袋を一杯にするだけでなく
日本の食文化を後世へ引き継ぐためにも、本当に美味しいもの、賢い調理方法、
食材の活かし方、舌の感覚、五味の意識した味付け、食材への感謝など
たくさんの事を伝えることができる。
飲食業というのは、誇り高き仕事であり、
飲食店に関わるオーナーもスタッフ一人一人も
食文化の担い手として真摯に取り組む責任がある。
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