「いい物件」に出逢う確率を高くする

自宅を改造する場合などは、物件探しをしないので良いのだが、

通常は、貸し物件で営業をすることになる。

他人の土地、建物で営業をするだけに、いろいろな制約が出てくる。

よって、自分がやろうとしている営業スタイルが実践できる店舗物件でなければいけない。

だからこそ、物件探しは難しい。

駅前である程度、通行量がある場所ならば、家賃は高いし、保証金も高い、

飲食店にとって「いい立地」のところは、総じて家賃が高く、個人で借りるのはリスクが高い場合が多く、 現在では資本を潤沢に持つ大手チェーン店が一等立地を抑えてゆく。 

大手飲食チェーンは、「店舗開発チーム」「出店チーム」などという部署があり、それぞれの担当する地域を 隅々まで歩き、いい物件には目星をつけている。 

現状、その場で営業している飲食店を探り、客数の状況など確認して売上予測をし、

「あと半年ぐらいでギブアップだろうなぁ」とか「時間の問題だ」とか判断をして、

ビルの管理会社や不動産屋を調べ上げ、現状店舗が撤退するようなことがあれば連絡をしてくれと頼んでいる。

不動産屋に相談しに行けば、物件は紹介してくれるが、本当に「いい物件」は、

大手チェーン店などに早めに情報が行ってしまう。

不動産屋やビルオーナー、管理委託会社にしてみれば、

右も左も分からない新人に貸すより、酸いも甘いも知っている大手の方が契約はスムーズだし、不安がない、 そして、マーケティングもしっかりやっているので、短期で撤退するケースも稀である。 

情報が大手に先行するのはある程度は仕方がないが、挽回するチャンスはある。

不動産屋には、細かい出店条件も合わせて、素直に相談して連絡をくれるようにしておいた方がよい。

まずは、地域を絞り込んだら、複数の不動産屋に相談しにゆくこと、なぜなら、アパートや貸しマンション等は、比較的不動産屋のネットワークでお互いに紹介しあうシステムが整っているが、店舗物件は、不動産屋とビルオーナーとの古くからの付き合いで依頼することも多く、不動産屋の相互紹介のカタチにしてない物件が相当ある。

よって複数の不動産屋に足を運んだ方が「いい物件」に出逢える確率は高くなる。

自分なりの不動産屋とのネットワークをつくる。

そして、自分でこの付近に出店したいと思えば、その地域を歩くこと。

体力的には大変ではあるが、その代わり、思いがけない空き物件に出逢えることがしばしばある。

また、出店のイメージも付きやすい。 

「いい物件」に出逢うには、

とにかく歩くこと、相談することだ。

いい物件に出逢える心と身体の準備は出来てますか？

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